40代にもなると、親も相応に年を取ります。
親が倒れての入院は、決してレアなイベントではありません。
確実にやってくるイベントに備え、心と物品と情報の準備をしておきましょう。
〇 普段から準備しておくこと
親と別に住んでいる場合でも、以下のことは最低限抑えておきましょう。
- 健康保険の種類、各種保険証の片づけ場所
- 介護保険の等級、ケアマネージャーの事業所と担当者、利用しているサービス
- キーパーソン(親族の代表者)
- 生命保険の有無、会社の名前
- かかりつけの病院、直近の病歴、入院歴
多いと思うなかれ、これでも最低限です。
入院なので健康保険は当然。
入院中は介護保険のサービスが使えません。手続きのためケアマネージャーの連絡先。
病状説明や手続きを行う家族の代表者。
入院費が困難になった際に使う可能性がある生命保険の情報。
入院先から、かかりつけの病院へ情報提供を行うことがあります。「定期的に通院している病院・最近に入院した病院」「普段診てもらっている病名」があれば最強です。
〇 連絡が入って、病院へ向かうまで
まずは病院の住所を確認。出来るだけ早く向かいましょう。
交通機関の問題等ですぐに行けない場合は、病院へ「何時であれば行けるのか」を伝えます。自分がすぐに行けない場合、他に駆けつけることが出来る親族がいれば連絡を。
「保険証・印鑑・数万円の現金・薬手帳」があれば持参。緊急を要する場合は、後回しでも構いません。
〇 病院へ到着後、家族が聴かれること
① 治療、処置、DNARなど
親に意識が無い・正確な判断が出来ない場合(意識消失・認知症・パニック等)、病院側は家族に「治療や処置」について同意の有無を求めてきます。
緊急を要する場合、あまり考える時間は無い中で決定を求められます。
今聞かれて咄嗟に答えが出てこないのであれば、事前に親の意向を確認しておくことをお薦めします。
※ 事前に親と話し合っておくこと、確認しておくことの例
・ 口から食事が出来なくなった場合の対応
当たり前ながら、栄養が摂れなくなれば死にます。口以外から栄養を摂る方法は「鼻からの経管栄養、胃から直接栄養を入れる『胃婁』」が代表的です。経口摂取が可能になるまでの期間限定もあれば、意識が無い状態で半永久的になる場合もあります。親が寝たきりになった場合、どこまで強制的に栄養を摂らせるか。親族内で意見が分かれるケースも多いです。後から揉めない為、本人の意向を確認しておきましょう。
「Do Not Attempt Resuscitation」の略。心臓や呼吸が止まった際「心臓マッサージ・人工呼吸・気管挿管・除細動などの蘇生処置を行わない という意思決定を指します。
延命治療は病気を治すための行為ではありません。死にそうになっている状態を、人工的に死なせない行為です。ここでいる「死なせない」は「心臓が動いている」という意味です。
注意点:DNARを長期に求める場合、退院先に苦慮する可能性があります。退院先のほとんどが、このDNARに対応出来ません。自宅で最期まで看取る気が無ければ、施設や病院を探す際にDNARの意思表示をしておきましょう。お金に糸目をつけなければ別ですが。
「うちの親に限って大丈夫!」と言いたい気持ちは分かります。
何時までも元気でいてほしい親ですが、衰え・老い・病気は必ずやってきます。
親が倒れて入院するのは明日かもしれませんし、1時間後かもしれません。
親の願いを全てを叶えることは出来ませんが、意に沿わないことは避けてあげたい。
死にたいように死なせてあげる。これも家族の優しさ・親孝行です。
親と話しにくい話題ですが、勇気を持って話しましょう。
将来的に、親も自分も助けることに繋がります。
しんどいけどね・・・