
「在宅療養あんしん病院 登録システム」
京都独自のシステムだそうです。
先日初めて患者さんに聞かれましたが、ばしっと答えることが出来ませんでした・・・
存在自体は認識していたのですが、長年誰にも聞かれることが無かったので油断していましたね(汗)
今日は、自分なりに輪郭が分かるまで調べてみたいと思います。
知ったかぶりは今日でおさらばだ!!
① 目的
「在宅療養中の高齢者が体調を崩した際、事前に登録した病院でスムーズに受診・短期入院できるように」だそうです。
「長期の在宅生活」が念頭にあることが分かります。
国は高齢者に、出来るだけ施設へ入所せず、自宅で生活して欲しいと思っています。
理由は簡単。お金です。社会保険料。国からの支出を減らすため。
介護保険施設(老健、特養、介護医療院)へ入所するよりも、在宅で介護保険サービスを利用して貰う方が、国が負担する金額は少なくなります。
病状の悪化・身体機能低下を早期に防ぐことが出来れば、在宅で生活出来る期間は長くなります。
その兆候が出たとき、対応に迷って時間を使えば悪化するリスクが生じる。
「事前に受診する病院や対応を決めておき、素早く対応しましょう」ということです。
② 対象者
・京都府在住の65歳以上の高齢者
・訪問診療もしくは、かかりつけ医に定期的に受診をしている
病院通いが続いており、今後も半永久的に通院or訪問診療が必要な人が対象です。
普段元気で、何かあったときぐらいしか病院へ行かない人はお帰りください。
(@^^)/~~~
③ 利用方法
- 患者・かかりつけ医が事前登録を行う。申請書に入院希望先を記載(最大3病院まで)。登録できる病院は一覧から選択。どこの病院でも選べる訳では無い。
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体調を崩した・在宅での対応が困難になった時、かかりつけ医がまずは診察。
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かかりつけ医が「病院で診療を受ける必要あり」と判断したら、登録した病院へ連絡。病院側で診察し、入院の要否を判断する。入院の必要性が無ければ、かかりつけ医へその旨を連絡。必要であれば入院とする。
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在宅チーム(ケアマネジャー・訪問看護等)、かかりつけ医、病院が連携して、早期退院・在宅復帰の準備を行う。
※ 対象外になるケース
あくまで「一時的な体調不良」が対象。
急ぎで手術等が必要なケースや、介護目的での入院を依頼する場合は、このシステムからは外れる。
「登録している病院に~」とか言っている場合では無いですよね。
早く救急車呼びなさい!!
④ 医療ソーシャルワーカーの目線での注意点
- 対象外になるケースを頭に入れておく。
「登録しているから!」で押し切られた場合、対応が出来るように。 - 入院後、退院調整の流れを早期に組む。
退院時期・調整が必要なサービスなど、関係者との連絡を早期に行う。
退院のタイミングを逃すと、入院が長期化する可能性が高い。
入院して3日以内には、今後のスケジュールを組みたい。
長期入院にさせない努力が病院も必要。
ある程度分かった気がします。
自宅で生活したい人が、持ち直せるレベルで体調等が崩れた時。
致命傷になる前に病院で治療し、早期に自宅へ帰ってもらう。
その体制をあらかじめ作って、いつでも対応できるようにしておこう。
という感じですね。
住み慣れた自宅が1番ですよ。
帰りたいけど、どうしても帰れなくなる日はいつか来る。
その日が少しでも遅くなるよう、医療ソーシャルワーカーは全力で支援します!!